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zoom RSS 異常性愛記録ハレンチ ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2009/08/28 22:14   >>

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1969年に公開された石井輝男監督作です。

石井監督は徳川女系図など時代劇エロを撮って来ましたが、今回は現代劇です。
主役は橘ますみさん。しかし、真の主役は若杉英二さんです。
海女の戦慄では天城竜太郎名義で出演してましたが、今回はえらく老けてます。男はたった10年でがらりと変わります。
若杉さんの役は変態です。口癖は「愛してるんだよん」「結婚しよう」ばっかしです。
老舗の社長なのですが、会社そっちのけで愛人とセックス三昧。しゃべる言葉は中学生、いや、今日日の中学生でもそんなことはいいません。それほど幼稚なしゃべり方ばかりです。子供が言うならまだしも、腹の出ている中年親父が語尾に「よん」だのつけていると不気味としかいいようがありません。
都合の悪いことは絶対に口にしない。人に説教されたらだんまり。人間として最低です。

その最低な人間に離れられないのが橘さんです。そんな橘さんは吉田輝雄さんという誠実な男性とめぐり合い、恋に落ちます。まあ、当然といえば当然ですが、女としては金田一耕助のような生活無能者に保護意欲が湧くものです。ただし、若杉さんは金田一みたいにかわいげはありません。

橘さんをいじめて楽しみ、仕事そっちのけで彼女のアパートをうろつく。合鍵で勝手に部屋に入り、彼女をいじめる。はっきりいえばストーカー行為です。ストーカーより性質が悪いです。
しかし若杉さんの演技力で嫌悪感が薄れているからすごい。作中では吉田さん以外うさんくさい京都弁を話すので陰惨な話のはずなのに、感じさせないのが石井監督の力です。
常連の上田吉二郎さんはいつもどおりのしゃべりなので、不自然さはないです。

異常性愛路線では変態を演じることがある小池朝雄さん。作中では紳士を演じる裏側で、三笠れい子とよろしくやってますが、若杉さんにくらべたら甘いです。

最後は雨の降る中雷がマンションの手すりに落ち、若杉さんは感電した上、堕ちて死ぬというすさまじい最期を遂げます。なんともカタルシスが解消されるシーンでしょうか。最後は橘さんと吉田さんが抱擁して終わります。

橘さんは若杉さんに向かって「ハレンチよ!!」と叫びますが、ハレンチというより変態です。
若杉さんはゲイボーイとSMプレイ、口紅塗ったりブラジャーやパンティをつけたり、変態プレイを繰り広げます。
東京ゲイボーイと一緒に踊りながら、好みの子を探すシーンはテンポがよく面白いです。
さらに金髪美女3人が泡に包まれながらレズプレイしており、それを見ながらゲイボーイをエロを楽しむ若杉さんが不気味ですね。

全編若杉英二という俳優の個性が光まくりな映画です。エログロ映画なのですが、テンポよい展開と陰惨な部分をコミカルに変える技量は石井監督以外ありません。
まあ、日活ロマンポルノはそこしか出せない味があるから好きですが。

あと予告では尾花ミキさんが坊主頭だの、賀川雪絵さんがふんどし女優だの散々なネーミングで紹介されてます。
あと由利徹さんの名前がクレジットされてますが、作中には別の人が出てました。
暗黒舞踏で土方巽さんの名も出ていますが、OPで一瞬だけそれっぽいのが出てました。あとは若杉さんの目玉や鼻、口のアップが映し出され、暗黒舞踏特有の獣みたいな咆哮が続いてました。

エログロでも陰惨さとコミカル、感動を与えてくれる石井監督は天才だったと思います。
この映画今年の1月にDVDで発売されるまでソフト化されなかったそうです。なんででしょうか?


異常性愛記録 ハレンチ [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2009-01-21

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