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zoom RSS 女囚さそり 第41雑居房 ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2010/02/14 15:40   >>

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1972年に公開された伊藤俊也監督作です。原作はビッグコミックで連載されていた篠原とおる先生の漫画です。

一応前回の続編らしく、さそりこと梶芽衣子さんはなんと一年近く地下牢に身動きできずいたようです。
その割には妙に小奇麗なのは気のせいでしょうか。
郷田所長(渡辺文雄)は右目をつぶされ、彼女をいたぶって楽しんでました。さそりが地下牢にいて刑務所は平和だといってます。
その日は戸浦六宏が来るのでさそりは日の目を見ることができました。しかし、問題を起こさずにはいられないさそりは騒ぎを起こし、また刑務所は騒がしくなりました。

さそりは看守からも女囚からもいじめられ、いじめというより暴力ですが黙って耐えてます。ひとりぼっちで泣くなんてことはしません。彼女の目つきは何者にも染まらない、混じりけのないガラスです。

ある日さそりは女囚にリンチを受けるが、死んだふりして看守を殺した。さそりを暴行した小松方正は股間を潰されて殺された。
脱走した女囚は八並映子、石井くに子、伊佐山ひろ子、荒砂ゆき、賀川雪絵、白石加代子とさそりの7人です。
すごいのは白石さんです。彼女のあくの強い演技は必見です。市川昆監督の八つ墓村で濃茶の尼を演じた人です。自分を裏切った亭主の子供を二人殺した。もう一人はおなかの中にいて、自分の腹を包丁で突き刺すなどむちゃくちゃぶりです。

前回自分を裏切った恋人を殺して意趣返ししたさそりですが、今回彼女が何をしたいのかわかりません。
最後は自分をいたぶった郷田を刺し殺しましたが、彼のしぶとさはすごい。何度も包丁に刺されてもすぐには死なないのです。
この作品は回想シーンというか、女囚たちの罪状を狂言回しで紹介したり、一般人に網を投げかけられリンチされるシーンが一人ずつ代わったりします。
前回以上にすさまじい映像美を堪能できます。
最後は死んだ女囚たちと一緒に笑顔を浮かべて町を走ってるシーンは、首を傾げました。意味はわからないが迫力があります。

作中で梶さんのせりふは「私を売ったね」「みんな死んだよ」の二言だけ。挿入歌だけが流れてます。
前回のリンチシーンはなりを潜めましたが、エグミはあいかわらずです。
郷田の権力の乱用は、突っ込みどころ満載です。

梶芽衣子の魅力をたっぷり楽しめる映画。それがさそりです。


女囚さそり 第41雑居房 [DVD]
東映ビデオ
2003-02-21

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期待し過ぎないほうが ...
さそり 二作目!さ ...
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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時

 なんか紹介を聞くだけでも震えが走りそうな内容ですね。

 演出的にも前衛趣味があるというか。

 白石の子供殺しは、もしかして「サロメ」がモデルか。

2010/02/14 19:02

すいません。「メディア」でした。

「サロメ」は『ふたりの剣舞』のグリンダの方で。

2010/02/14 23:24
梶さんのリンチは前回と比べるとおとなしいかも。
その分前衛的な演出に磨きがかかった感じです。
白石さんは強烈でしたが他の女優は印象に残りませんでした。
江保場狂壱
2010/02/15 17:56
前作の大ヒットで会社側から強要されたのが製作の本音だったと、伊藤監督は後に告白したらしいですよ。
本当は最初の「さそり」で終わっているはずが、どうしても続篇を撮らなければならず、会社側も伊藤監督の好きなようにやってOKだったそうです。
そこで梶芽衣子は台詞を極力少なくする演技を自ら立案、実行し、それを伊藤監督も了承して作られたとか!?
女優さんの多くが、完全に梶芽衣子に負けていますよね。白石加代子の演技は苦し紛れという感じがしています。
でも、記憶に残る名作で、もちろんリアルタイムで観たんですが、大ヒットになっています。
サイケおやじ
2010/02/19 17:52
確かに女優たちが力いっぱい叫んでも、梶さんの無言の演技ではかすんでます。

当時の映画はヒットしたら続編は当たり前みたいですね。網走番外地も同じだそうですね。

石井監督は直撃地獄拳の続編ではじけまくり、二度と空手映画のオファーが来ないようにしたと聞きますがどうでしょう?
江保場狂壱
2010/02/19 19:11
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