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zoom RSS その男、凶暴につき ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2010/03/20 17:09   >>

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今では世界の北野監督と呼ばれているタレント・ビートたけしさんですが、その割には国内で目立ったヒットは座頭市くらいです。国内では売れず、海外では誉められるのってどうなんでしょう。素人にはわからない世界だと思います。

1989年に公開された記念すべきデヴュー作がこれです。

たけしさんが扮する刑事は暴力刑事。少年たちがホームレスを暴行しても黙ってみているだけだが、その後家に押しかけ自白を強要するというむちゃくちゃぶり。
もちろん署長も苦い顔をしている。署長は佐野史郎さんです。当時はエリート風を吹かしたキャリア組を演じさせたら世界一でした。今は肥満とともに丸くなった演技がうまいです。ゲゲゲの鬼太郎では蛇骨婆を演じてました。

たけしさんには知的障害の妹(川上麻衣子)がいる。無口なたけしさんだが彼女には優しかった。

そんなたけしさんは麻薬の密売を追っていた。しかし売人は殺されてしまった。裏では青年実業家の仁藤(岸辺一徳)と殺し屋の清弘(白龍)がいた。ちなみに清弘は両刀使いだ。
たけしさんの数少ない友人である岩城(平泉成)が横流しの手伝いをしており、口封じに殺された。

たけしさんに菊池(芦川誠)という刑事が相棒になるが、あんまし役に立ってない。

清弘の仲間はたけしさんの妹をシャブ中にしてしまった。たけしさんは仁藤を撃ち殺し、清弘を殺し、妹まで撃ち殺した後、仁藤の部下・新開(吉澤健)に殺された。

新開は仁藤の跡を継ぎ、菊池に岩城の跡を継がせておしまい。

たけしさんの台詞は少なく、淡々と進む。銃を撃つのもやはり淡々であり、派手なガンアクションは皆無である。
この映画の怖さは非現実的な日常ではなく、実際にありえる世界を描いていた。
麻薬の密売のボスを殺したところで後釜はいる。誰でも金はほしいから菊池の行為も非難できない。
たけしさんの演じる刑事は正義というより、暴力の権化だ。あからさまにそっち関係に見えるわけではなく、無言で人を殴り、蹴ることのできる、淡白な人間なのだ。
正直監督が俳優として出演する映画はいまいちだと思うが、北野作品は割りと好きだ。


その男、凶暴につき [DVD]
バンダイビジュアル
1999-04-25

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時

 この種の「淡白」な人間像は『座頭市』にもつながってる感じがしますね。

 確かに日本と言うよりはヨーロッパのフィルムノワールの伝統に近い感じというかで。

2010/03/21 08:31
日本の場合は利益中心ですからね。もっとも外国はどうかわかりません。海外で賞を取ったから面白いという先入観が植え付けられてます。
芸術のために見るのか、娯楽として楽しむか。難しいです。
江保場狂壱
2010/03/21 12:31

 海外で先に箔が付くという意味では、ある意味、往年の黒澤みたいですよね。

 いわば一種の逆輸入パターンで。

2010/03/21 12:45
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