江保場公園

アクセスカウンタ

zoom RSS 真夜中の妖精 ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2010/05/29 21:33   >>

トラックバック 0 / コメント 2

日活ロマンポルノなので未成年は読まないように。

1973年に公開された田中登監督作です。

この作品の主役は山科ゆりさんが扮するカナリヤであろう。
カナリヤは同じフレーズの歌を何べんも繰り返す頭の足りない少女だ。バー・チューリップのマダムである明美(大山節子)は客から金を取り、カナリヤに相手をさせていた。彼女は相手をする男をみんなお父ちゃんと思い込んでいた。
明美の男である小沢(益富信孝)はカナリヤの濡れ場を覗き見していた。
そんなカナリヤは一夫(風間杜夫)を拾った。歌詞をすべて歌った一夫をお父ちゃんと決め付けた。

一夫は冴子(潤ますみ)の家に押し入り、貯金通帳を奪い、冴子を犯した。その帰り、明美に捕まった。自分はタタキ(強盗)したと脅すが信じてもらえず、小沢にぼこぼこにされたのである。

もっとも冴子の両親はすべてを隠し、警察には訴えなかったので事件にはならなかった。一夫は幸福な人間の不幸を願うネガティブな男であった。カナリヤは無邪気に一夫をお父ちゃんと思い込み、彼の後をついて回る。
初めて客の相手をこばみ、一夫と行動をともにした。
善悪の区別がつかず、セックスをべろべろするだの頭の悪そうな表現をするカナリヤ。
一夫は冴子の婚約者、須賀(織田俊彦)に事件の話をするが、彼女は悪くないと一夫を否定する。馬鹿にされたと憤慨した一夫は冴子を再び犯し、カナリヤとやった。初めて歓喜の声を上げたと思う。その前はアレをしてもへらへら笑ってただけだった。

一夫は冴子を連れまわし、砂浜で彼女を首だけ出して埋めた。そしてカナリヤとフライングディスクを投げ合って遊んだ。砂の上でやったりした。
冴子はその場から立ち去ったが、一夫は追わなかった。ウェディングドレスを着たまま、一夫と観光地めぐりをするカナリヤ。当時このロケを見た人たちはどう思ったのだろうか。

冴子は懲りずに須賀の結婚式を行った。それを知った一夫は式をめちゃくちゃにしようと式場へ向かうが、途中で小沢に見つかり、もみ合いの末一夫を刺し殺した。小沢を乗せたタクシーはピクリとも動かない。なんでだろうか。
カナリヤは一夫の意思を継ぎ、式場に乱入し、冴子に「見ちゃった!花嫁さんの裸!!」と叫んだ。
冴子はガラス窓を突き破り、自殺した。その後会場内は呆然としている中、カナリヤの歌で終わる。

普通頭の悪そうなキャラを演じるときは恥じらいがあるものだ。山科さんが演じるカナリヤは白痴美がすごい。
まったく不自然さを感じなかった。
カナリヤの無邪気な笑いも、子供じみた癇癪も、最高でした。ただ作中はカナリヤは甲高い声で笑うか、お父ちゃん!!と叫ぶかのどちらかでした。それがクライマックスになって、急に静かになり、歌で締めました。ここらへんの差がうまかったです。
山科さんは別のロマンポルノにも出演してますが、ここまではっちゃけた演技は見たことがない。
恥じらいを感じさせず、無邪気なカナリヤを演じきった山科さんはロマンポルノの女王だ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
流石、見ているところが良いですねぇ〜♪
白痴美の山科ゆり、「暴行切り裂きジャック」では精神病院から脱走した本物を演じていますよ。
あと、「新・実録おんな鑑別所・恋獄」は模範囚なんですが、なかなか彼女ならではの演技が秀逸です。
機会があれば、ご覧下さいませ。
サイケおやじ
2010/05/30 20:41
白痴美といいますが、実際は本物ではなく、そう見えるだけですね。
山科さんの場合、その演技に不自然さが見えないんです。
ロマンポルノは演技のうまい女優が出演しているから、飽きが来ない。監督によって演出も違うし、裸さえ出てれば何をしてもいい世界ですからね。
江保場狂壱
2010/05/31 18:12
真夜中の妖精 ネタバレ注意 江保場公園/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる