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<<   作成日時 : 2010/07/20 14:23   >>

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六十年代後半の高倉健出演の映画は大抵健さんが悪人以上に人をドスで斬り殺して終わるのがほとんどである。石井輝男、マキノ雅弘、佐伯清と監督が違ってもだ。東映のトップの命令だろうか?

1968年に公開されたマキノ雅弘監督作です。

炭鉱で働く勇(高倉健)は母親(三益愛子)と幼い兄弟を抱えている。というか健さんは当時三七歳。父親と呼んでも差し支えない気がする。当時はキックボクシングが流行っていたので友人の一郎(菅原文太)にそそのかされ、東京へ出稼ぎに来た。

彼らの頭にはあらかじめキックボクシングの道場の住所を調べるという選択肢がなかったのだろうか。
ひもじい思いをしていると気のいいおじさん(石山健二郎)がおでんをおごってくれた。新聞配達の朝刊太郎(勝手に命名。本当はヒロシ・吉井永二)に道場を教えてもらった。

勇は道場の会長沢田(大木実)に気に入られ、妹の友子(吉村実子)のもとで小間使いとして働くことになった。一郎は金持ちのおばちゃん(清川虹子)の飼い犬の世話役として働くことになった。

キックボクサーとして修行し、おでんをおごってくれたおじさん淺川との再会など、ヤクザ映画とは違った展開であるが、最終的には健さんはドスを片手に殴りこみです。
悪役の唐澤(渡辺文雄)は三人しか殺してないのに、健さんは四倍以上は人を殺している。キックボクサーのくせにドスでの殺し方がうまいのはなぜだ?
一応、母親のほうは沢田兄弟が面倒を見てくれるという落ちがついたからよいものの、健さんの向こう見ずな性格はなんとかならんのか。いや、本当の健さんはそんな人ではないと思うが、どの作品を観てもドスを片手に殴り込みでは飽きるだろう。
でも石井輝男監督の花と嵐とギャングや、恋と太陽とギャング、十一人のギャングなどでは役割が違いますが。売れない時期もありましたからね。健さんも。

あと健さんが同じ東映作品なので、網走番外地の歌や、昭和残侠伝の歌を歌うのは、サービスですね。

菅原文太さんはどうにも印象の弱い役柄だ。彼が才能を開花するのは七十年代の仁義なき戦いと、トラック野郎の時代まで待たねばならなかったのである。


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