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zoom RSS ギターを持った渡り鳥 ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2010/09/04 14:11   >>

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1959年に公開された斉藤武市監督作です。渡り鳥シリーズ第一弾ですが、当時は人気が出て続編を作るなど思いもよらなかったに違いない。

まず冒頭では西部劇のような荒野に、小林旭が藁を積んだ馬車に乗り、手持ちの荷物はギターだけという現実感離れした格好で登場します。51年前の北海道はろくに開発されなかったんだな。一応舞台は北海道は函館です。

函館にギター背中に流れて来た伸次(小林旭)は、外国人との喧嘩で危い流しのサブ(野呂圭介)を救ったことから親分の秋津(金子信雄)にひきあわされた。最初はうちで働かないかと誘われたが断った。次にボートで野宿していたら沖に流されてしまい、それがきっかけで由紀(浅丘ルリ子)と知り合った。由紀は秋津の娘であり、ギター片手に商売をしようにも秋津の縄張りなので仕方なく働くことにした。

秋津は自分の娯楽センター拡張のため、親切ごかしに金を貸し利子の期限切れを種に暴力的に土地を立退かせていた。伸次は特にチンピラ排除にいそしみ、なるべく弱いものいじめはしないように気をつけていた。。秋津は沖合にある小島にもセンターを作る関係上丸庄漁業に伸次を使にたてた。しかし丸庄の社長(木浦祐三)の女房澄子(中原早苗)が秋津の実妹と知るとこの仕事を断った。彼女の子供とは以前風船をあげようとしたのだが、渡しそびれ、ギターに風船を結びつけて演奏していたくらいだ。ここらへんはシャレが効いていた。

ある日神戸の田口組のジョージ(宍戸錠)がヤクの密輸を沖合で取引きするので舟をかりに来た。秋津の用心棒馬場(弘松三郎)は丸庄のあかつき丸を担保にとりあげた。それの船で秋津組とジョージは取引きのため沖合に出た。挨拶がわりのダイス遊びで見せた伸次の手さばきに、ジョージは彼とどこかで会ったような感じを持った。
宍戸さんは当時から豊頬手術を受けていたんだな。2001年には整形したそうだ。一度見たら忘れられない顔である。

あきつき丸で沖に出たふたり。ジョージは拳銃でかもめを撃って遊んでいた。今なら動物虐待になるが、おおらかな時代だと思う。
やはりどこかで会ったことがあると伸次にむりやり拳銃を弾たせた。それで伸次は神戸市警の刑事で、昔ジョージの舎弟を殺して首になったことを思い出した。正確には組織のお抱え弁護士のせいらしいが。
二人が拳銃を構えた時巡視艇が廻って来た。決闘は明晩までのばされることになった。
ジョージは昔の女(渡辺美佐子)を抱いたが、彼女は秋津の愛人であった。濡れ場、そんなありがたいものではないが、目撃しても平気な顔をしていたが心の中でははらわたが煮えくり返り、後日拷問して放り出した。

嵐の晩の後、社長が溺死体となって発見された。サブを締め上げて秋津の仕業と知った伸次は秋津と手を切る決心をした。翌晩再び海に出た。密輸取引きが終り二つの影が向い合った。その瞬間を狙って馬場の拳銃が二人に向って火を吐いた。伸次は言うこと聞かないし、ジョージは人の女を寝取ったからだ。伸次は海に消えた。

あとはお決まりのパターンで実は生きていた伸次が乱闘を繰り返し、秋津と愛人が死んで、ジョージは逮捕されておしまい。わかりやすいほど勧善懲悪のストーリー展開で、安心して観ていられる。

マイトガイ小林旭は日活がロマンポルノ路線に移ったとき72年に東映に移ったそうだ。
初めて見た渡り鳥シリーズは半世紀昔の話なので、逆に新鮮さを感じた。作中でもマイトガイの歌を堪能できるので、機会があったら観てもらいたい。


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