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<<   作成日時 : 2010/12/11 20:07   >>

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 1970年に公開された実相寺昭雄監督作です。

 この作品は白黒です。そのせいか役者の毛穴までくっきり見える気がしました。

 日野家の長男正夫(田村亮)は、大学へも行かず、ただ仏像の魅力にとりつかれていた。父親亮吉(山村弘三)は家に帰るたびに母親(河東ケイ)とともに正夫を責めるのであった。
 正夫の姉の百合(司美智子・当時は新人)は、なぜか父母のすすめる縁談に乗り気ではない。そんな百合に日野家の書生、岩下(花之本寿)や百合の同窓生で、今は寺の若い僧侶、荻野(岡村春彦)は熱い慕情を抱いていた。
 でも田村さんと司さんの年齢は当時どうだったのか。田村さんが年下には見えないんですよね。

 正夫は萩野の勧めで京都の仏師、森(岡田英次)と出会い、仏像彫りに興味を抱く。森には後妻の玲子(田中美津子)がおり、秋波を送っていた。
 ある夜、知り合いの結婚式に両親が上京、岩下も実家に帰って、広い屋敷に二人きりになった百合と正夫は、父親の能面を使ってじゃれあい、タブーを犯した。外でやってるところをを荻野が目撃した。荻野は煩悩を刺激されるまま、菩薩の腰を撫でまわした。

 やがて百合は正夫の子を宿した。孕ませが好きな人にはたまらないだろうな。正夫は知恵を絞り、姉の妊娠が両親に気付かれたとわかると岩下に百合を抱かせて、その現場を父親に発見させ、その結婚を強引に承諾させた。父親は岩下を貧乏人と馬鹿にし、跡継ぎにはしたくなさそうだ。旧家によくある話である。

 家を岩下に押し付け、正夫は森のもとに弟子入りした。正夫は妖艶な令子と肉体関係をもつが、すでに性能力を失っている康高は二人の情事を垣間見ることで、仏像を刻むエネルギーを生みだしていた。ある意味健全な行為といえる。

十カ月後、百合は無事男子を出産した。久し振りに実家に帰った正夫は、ふたたび城跡で百合と抱き合った。その光景をたまたま見た岩下は、あまりのショックに新幹線に飛び込み自殺した。亮吉は笑みを浮かべながら岩下の死を赤ん坊に聞かせているシーンはなんとも不気味である。

 一方両親と正夫の異常な関係に悩む、康高の息子康弘(ささきいさお)に相談をうけた荻野は、正夫が行く先々に地獄を作る行為を許せず、正夫を詰問した。しかし、正夫には掟も罪も罰も地獄もなかった。かつて極楽の絵を見ても快楽を感じず、逆に地獄絵図に興味を持ち、極楽は無でしかないと判断した。そもそも人一人にできることなど高が知れているのに、自分は人を地獄に落とす人間と教えてもらい、嬉しそうであった。萩野はそんな彼に恐れおののいた。

 数日後、康高の執念の観音像は完成するが、精力をつかい果した康高は他界した。チャプターでは腹上死とあったがどうだったかな?そして義母と肉体関係にある康弘は、このことまで正夫の罠と思い、逆恨みして怨念のノミをふるったが、逆に康弘の胸に突き出さった。最後は「何で俺が・・・・・・」と恨み言を残して死んだ。
 一刻ののち、幻想の別世界からの祖母(菅井きん)の呼ぶ声に、正夫は次第にその声にのめり込まれていった。
なぜか砂山に作り物の鯉が埋めてあり、それを二人で掘り出し、河へ運ぶのであった。

 最後は寺には子供の手をひき、山門に続く石段を仕合わせそうに昇っていく百合の姿で話は終わる。

 淡々としたシーンが続き、田村亮の無の世界が繰り広げられる。見る人を選ぶ作品だ。
 小林昭二さんが野武士の格好をして登場しているが、一応大学生という設定らしいです。
 寺田農さんはヤクザで美人局をしてました。若い頃の寺田さんは知らないので新鮮でした。晩年の寺田さんは狂人を演じているので、ヤクザが普通に見えました。
 関係ないですがパッケージの田村さんはつるつるですが、作中の田村さんはひげを生やしてます。なぜでしょうね。


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