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zoom RSS 怪談蛇女 ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2011/04/26 16:17   >>

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 1968年に東映で公開された中川信夫監督作です。中川監督も新東宝が倒産した後東映に移ったようです。

 時は明治初期。ある村では文明開化の足音など聞こえず、地主と小作人の格差があった。地主の大沼(河津清三郎)のもとに貧農の弥助(西村晃)が馬車にしがみつき懸命に走っていました。弥助は転んだ拍子に怪我をしてそれが元で死んでしまう。

 弥助の妻すえ(月丘千秋)と娘のあさ(桑原幸子)は畑を取られ、大沼の家で働くことになった。大沼の妻政江(根岸明美)は嫉妬深い女性ですえを泥棒猫みたいにいじめていた。のちにすえは卵を盗み、外での仕事を命じられた。そして蛇を助けようとしてこけて薪に頭をぶつけて死んだ。

 あさは嘆くが恋人の捨松(村井国夫)を心の支えとしがんばった。しかし大沼の息子武雄(山城新伍)の罠にかかり、襲われた。この時期だと東映では石井輝男監督の徳川女系図というポルノ映画を撮っていたはずだが、中川監督は撮らなかったようだ。それにしても山城さんは女性を襲う役が多いな。こちらは陰湿だが、鈴木則文監督だと喜劇が入っている。あと妙に肌がつやつやしているが、時代だろうな。
 
 観客はあさをいじめる地主一家に怒りが爆発しかけるころだ。もっとも大沼は弥助やすえの幽霊を見ている。中川監督は最初は善人がいじめられ、悪人が人生を謳歌するが、のちに決定的な破滅が待ち受ける傾向がある。
 あさは武雄に襲われ、絶望し自ら命を絶った。そして大沼一家は蛇や幽霊を見ることになる。

 村では武雄と村長(伴淳三郎)の娘きぬ(賀川雪絵)の祝言が始まった。そこに捨松が刀一本で乗り込んでくる。八つ墓村なら相手の異形に恐れおののき一方的に殺されたと思うが、一人も殺せず逃げてしまった。そして海側の崖から落ちてしまった。

 政江は米びつに蛇が詰まっているように見えた。武雄はきぬの腕に蛇のうろこがびっしりついた幻想が見えた。一方で捨松はあさの幻を見る。一応幻なのだが桑原さん砂浜で白無垢を着ているんですよ。賀川さんの蛇女の特殊メイクがちゃちに見える。それでも山城さんには恐ろしく見えたのだろう。恐怖で鎌を振り回し階段からコケて喉に鎌が刺さって死んだ。

 大沼は警察署長(丹波哲郎)に呼び出された。大沼は息子の死を病死として届けたらしい。署長は弥助が死んだことも疑っているようだ。もっともいつも?通りに出番は少なかった。この頃は特別出演が多くなったのか。
 そして葬式で一気に噴出し、政江は気絶し、ついに狂ってしまった。政江をすえと間違え斬ってしまった。そして蔵の中が墓場になった。そして蔵の中は水で満たされ、河津さんは蛇がたくさん入った水槽に入れられるはめになった。そして河津さんの半狂乱になった演技を繰り返し、最後は棚に積んであった荷物に押しつぶされて死んだ。

 ラストはあさとすえ、弥助に捨松が白装束で一緒にあの世に旅立って終わる。悪人は滅び、善人は安らかにあの世へ旅立つのであった。わかりやすいほど勧善懲悪である。
 桃山人夜話に手負い蛇という妖怪がいる。こいつはある日村長が蛇をいじめる子供たちを見つけ、その蛇の祟りを恐れていた。村長は蛇の祟りに寝込んだが、蛇をいじめた子供たちは祟られなかった。祟りを信じているから祟られるという矛盾した話である。大沼一家も口では空威張りだが内心死んだ弥助一家の祟りを恐れていたのだろう。

 あと蛇女は無念のうちに死んだあさではなく、武雄の嫁きぬが蛇女になるんだよね。武雄が死んだら出番がなくなったけど。


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