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zoom RSS 蜘蛛の巣屋敷 お役者文七捕り物暦 ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2011/06/10 19:32   >>

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 1959年に公開された沢島忠監督作です。原作は横溝正史で、伝奇色とエロスの強い作品です。

 それを横溝作品と縁が深い比佐芳武氏が脚本を勤めており、原作とは違う作風になっております。

 名題役者播磨屋敷歌六(中村時蔵)の息子文七(中村錦之介。のちに萬谷錦之助)は、闇夜に覆面の武士達に追われる腰元を見て、こともあろうにその侍達に金をたかり、斬りつけられるも素手でなんとか健闘したが、傷を受けた。ちなみに文七は金を貧しい親子に与えるつもりだった。お金は実家で働くおとよ(花園ひろみ)からもらった。
 あとだるまの金兵衛(沢村宗之助)に事情を打ち明け捜査してもらうことにした。

 長屋のお半(桜町弘子)に手当をうけた彼は与力池田大助(中村嘉葎雄)に事情を訴えたが問題の屋敷は何も抗議はしておらず、金兵衛も何もつかんでいないので、文七の言葉は信じて貰えなかった。同じ夜、勝田藩江戸邸で、老中水野和泉守(山形勲)の嫡男忠常への嫁入りを前に、長女輝姫(雪代敬子)が何者かに襲われた。昔土蜘蛛の一味の一揆があったが、一味は総て磔にされたはずであった。相談をうけた大岡越前守(片岡千恵蔵)も困惑し、究明を大助に命じた。初めて片岡千恵蔵の声を聞いたがなかなかのものでした。

 一方山村座千秋楽の日、文七の父歌六が何者かに斬りつけられた。大事には至らなかったが、ひいきによばれた秀歌(中村芝雀)が阿片で眠らされ、死体と化した輝姫のそばで発見される事件が起った。大助と連絡をとりながら、文七は役者あがりの経験を生かして、変装によって姿をかえ、事件の探索にのりだした。原作では文七は女装することが多いのだが、平凡な変装でつまらなかった。

 根気よく探ったすえ、一味の根城をつきとめた。しかし彼と大助一行がかけつけた時には、すでにもぬけのからで、長持ちに死体が残っているのみ。途方にくれる大助に、文七は一芝居うって土蜘蛛一味をおびきよせるよう図った。 大岡は輝姫の代わりのものを結婚させようと強引に結びつけた。

 数日して、勝田藩から、今度は振姫(横田真佐子)の輿入りが発表された。本当は三女を残して殺されるのだが、三女は空気でした。婚礼の日どりは明日。その晩、姫の部屋を見はる文七の眼の前に、滝川(日高澄子)の手引きで土蜘蛛の精が出現した。文七はそれが芝居者あがりの市之丞(徳大寺伸)が、芝居と同じ道具だてでやっているしわざと見破り、滝川たちを追って地下道に入り、隣の掛川藩の屋敷に出た。 

 総てのことは、自藩の姫を老中の嫡男に輿入れさせて勢力を得んがため、掛川藩の家老内藤監物(薄田研二)がたくらんだことだった。大岡越前守配下の一団がかけつけて、一味は縄にかかった。
 殺陣がどうにもへっぽこで、効果音がしょぼいので迫力がなかった。

 比佐さんは片岡千恵蔵出演の多羅尾判内シリーズで脚本を勤めていた。横溝正史作品の映画の脚本を書いているが、犯人は変えている。原作どおりだとつまらないから変えたのか、いまだと微妙な評価だと思う。

 中村の姓が多いのは家族だからです。中村時蔵が父親で、長男歌昇、次兄芝雀、末弟嘉葎雄といった中村親子が勢ぞろいである。作中では中村時蔵と芝雀の劇中劇、歌舞伎狂言の「女暫(おんなしばらく)」を長々と撮っていた。
 原作では坂東一家の養子だったが、映画ではその設定がなくなっている。原作では文七は勝田家と深いつながりがあったのだが、はぶられている。文七シリーズは最後はどうもぱっとしないのが問題なのだ。
 錦之介さんの伝法で気風のよい演技は見ものである。


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