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zoom RSS 伊賀忍法帖 ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2011/06/18 18:38   >>

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 1982年に公開された斉藤光正監督作です。原作は山田風太郎先生です。

 時は戦国の世、果心居士(成田三樹夫)は松永弾正(中尾彬)に主家、三好義興(松橋登)の美姫右京太夫(渡辺典子)を我がものにせんと、羅刹坊を頭とした五人の妖術僧に命じ媚薬を作らせようとし、美女狩りを命じた。柳生新左衛門(千葉真一)はあいつらはやばいと忠告するも弾正は聞き入れなかった。

 妖術僧たちの美女狩りの標的は、伊賀の忍者、笛吹城太郎(真田広之)の恋人、篝火(渡辺典子)に向けられた。城太郎は戦うが水呪坊(佐藤蛾次郎)のゲロで死に掛ける。篝火は右京太夫の双子の妹であり、媚薬は惚れさせたい女性の血筋の生娘が犯されたときに流す涙を天下の名器「平蜘蛛の茶釜」で煮つめてつくるからである。原作では愛液だったが涙に変更されたのだろう。

 妖術僧により、弾正のもとに連れ去られた篝火は、恥辱よりも死を選び自らの首をはねた。しかし虚空坊は弾正の愛妄漁火(美保純)の首をはね、虚空坊(福本清三。斬られ役ではなく、きちんとしゃべってる)は二つの首と同体を付け換えることで両人を蘇生させた。顔は漁火ながら、篝火の心と肉体を持った女は金剛坊(ストロング金剛。当時は小林だった)に犯され、その涙から媚薬が作られる。

 篝火の肉体と心は茶釜も持って脱出し、城太郎に会うと、一部始終を話して、殺された。復讐を誓う城太郎だが、一度殺されかけるが伊賀の服部半蔵(田中宏)に救われる。もっとも半蔵は城太郎が掟を破り篝火を嫁にしたから破門にし、一切関わらないことにした。一応抜け忍なのだが、追わないのは半蔵の配慮だろう。

 城太郎から茶釜を奪い返した妖術僧たちは、東大寺に参詣する右京太夫を狙った。右京太夫を掠奪し、三好氏をも殺そうとする弾正と妖術僧たちは、騒乱状態を起こすため、大仏殿に火を放った。史実でも大仏殿は放火されている。右京太夫は妖術僧たちに襲われるが、城太郎はあえて右京太夫を連れて炎の中に飛びこんだ。

 数日後、二人は首の落ちた大仏の台座の下に隠れ棲んでいた。右京太夫を看病するうち、城太郎には、篝火の面影が重なり、やがて二人は愛し合うようになる。山田作品では双子でないのに似ているヒロインがよく出ます。つかの間の幸福を満喫しているが、隠れ家は見つかり、謎の手紙のおかげで逃げられた。城太郎と妖術僧の凄絶な戦いが始まった。城太郎はまず虚空坊を殺し、水呪坊を殺した。そして金剛坊、破軍坊(浜田昇)を倒す。後半になると一気に殺されていった気がする。
 
 羅刹坊は女性で風祭ゆきさんが演じていた。そのため終盤まで彼女の顔は明かされてなかった。彼女は城太郎をだまそうとしたが失敗し、今度は義興をたらしこみ、彼を死に追いやった。ちなみに篝火と首が入れ替わった鬼火はその際に義興に殺されてます。そして城太郎と対決し、首をはねられて死んだ。ちなみに戦闘は風祭さんは編みかさで顔を隠していたからスタントかもしれない。

 最後は城太郎を影で支えていた新左衛門が弾正を斬った。原作では15年後に死ぬんだけどね。そして最後は城太郎と右京太夫のキスシーンを果心居士に看取られて終わる。平蜘蛛の釜は火にくべられた。

 原作と違い、果心居士の弟子は7人だが、映画では5人だった。しかも彼らの忍法は微妙に原作と違っていた。
 羅刹坊。身体を切られても忍法壊れ甕で治療してしまう。映画では風天坊の使うブーメラン鎌である。さすが自身をブーメランの代わりとする忍法枯葉かえしは使わなかった。
 水呪坊。ひっつくと絶対離れない忍法月水面を使う。映画ではゲロを噴射する。そいつにかかると石膏のように固まってしまう。
 金剛坊。扇から無数の針を飛ばす忍法天扇弓を使う。ストロング金剛のキャラで怪力キャラになっていた。
 虚空坊。傘を扱う忍法かくれ傘を使う。映画では羅刹坊の壊れ甕を使うが、福本さんがしゃべりまくってるので驚いた。
 破軍坊。忍法火まんじを使うが、空摩坊と一緒でないと使えない忍法だ。針を扱うので金剛坊に似ている。

 妖術僧たちの荒唐無稽な技は見ていて面白かった。成田さんの怪しい演技もよかった。惜しいのは千葉ちゃんの演技に切れがなかったことだ。まあ、真田さんが主役だから師匠が目立つのはだめだよね。
 山田先生は史実をたくみに混ぜ、歴史の影で無残に散った忍者の話がうまいのです。まあ、人が死にすぎるので読む人を選びますが。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
山田風太郎作品は映像化が難しそうですね
魔界転生くらいでしょうか?メジャーなのは
アニメのバジリスク〜甲賀忍法帖〜が良かったです
キャラの良さはせがわまさきの手柄かも知れませんけど

また、エロ忍法もいいですよねw
たしか、Vシネ系の何かでやっていたような…
ハーレム世界も忍者がいて、エロラノベだからエロ忍法もあってもおかしくは…(笑)
まあでも、山田風太郎のようなエロとんでも忍法は竹内先生は無理かな?
世界観壊れたって読者が言うかもw
ご神体
2011/06/18 19:50
小説の映像化は難しいですからね。それに尺もありますし。
バジリスクのアニメは観てませんが、漫画は好きでした。あれは原作に忠実かつ、オリジナルの展開を混ぜ、ナレーションに頼らない手法でしたからね。

エロラノベなら女をメロメロにする忍法があってもおかしくないかも。でも主人公なら忍法や媚薬に頼らず、自分の力で女をものにしてほしいですね。忍法を使って篭絡するのはなんとなく相手を愛してないということですから。
江保場狂壱
2011/06/18 20:50
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