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<<   作成日時 : 2011/10/09 10:15   >>

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1965年に公開された鈴木則文監督作です。デビュー作で白黒です。

 話は藤田まことさんが大正時代を舞台に葬儀屋に成り上がることです。大正時代では珍しい霊柩車を使うことでほかの葬儀屋と差別化するというのです。
 現代では葬儀はお寺ではなく、セレモニーホールを使うことが多いです。それを経営するのは生花店です。もちろんお坊さんは呼びます。お寺よりセレモニーホールを使うと安上がりだそうです。私の働く警備会社でもよく行きます。

 最初は儲からず貧乏に負けそうになるけれど、人情に支えられ商売は軌道に乗ります。古い葬儀屋に邪魔されつつも、それにくじけずアイディアをひりだし戦う藤田さんがかっこいいです。

 笑いに青島幸男さんや大村崑さんなどがそろえておりますが、オーバーアクションで笑わせるのではなく、くすりと吹き出すような笑いがちりばめられています。

 藤田さんは古臭い葬儀が嫌いなのではなく、自分の拾い、父親に粗末な葬式しか出せなかったのを親方の曽我廼家明蝶が立派な葬式をしてくれた恩を返したいためでした。親方は最後に自分のやりたいように葬儀をしてくれと残してこと切れましたが、藤田さんは恩を報いるために親方のなじんだやり方で葬儀をしたのです。

 今では人情という言葉は消えてしまい、吉本新喜劇でしか見なくなりました。若い人は今一度人情にあふれる作品に触れることをお勧めします。
 あと初期の鈴木則文作品としても価値のある逸品だと思います。


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