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zoom RSS 戦後猟奇犯罪史 ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2012/08/25 11:57   >>

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 一九七六年に東映で公開された牧口雄二監督作です。

 この作品は実際に起きた猟奇殺人事件をピックアップしております。それを当時ウイークエンダーに出演していた泉ピン子が軽快に笑い飛ばします。なんか不謹慎です。被害者にとって殺人事件を冗談交じりで語られたら気分が悪くなると思いますが、当時は普通だったのでしょう。時代を感じました。

 題名が石井輝男監督の『明治大正昭和猟奇女犯罪史』に似ていますが、似ているのは題名だけです。

 第一話目は西口彰事件がモデルで西本明を室田日出男さんが演じてます。

 西本はまず理髪店の店主のために二人殺しますが、被害者がやたら丈夫で、老人(疋田泰造)なのに金づちで殴られてもすぐには死なない。若い運転手(片桐竜二)は包丁で刺されてもすぐには死なず悪あがきをしまくり、絶命する。その代わり女性は首を絞めるとあっさり死ぬ。

 その殺される女性は橘麻紀さんと母親役の藤ひろ子さんですが、親子で男を獲りあってファイトするさまは東映作品らしいですね。最後西本は幼女の通報で逮捕されますが、あっさりしてます。

 第二話目は克美しげる の愛人殺害事件です。こちらは五十嵐義弘さんが演じてますがあっさりしています。当時この事件は映画が公開された同年でした。五十嵐さんがなぜか筋力トレーニングをするシーンがありました。愛人の白川恵子とファイトした挙句殺害します。判決は懲役一〇年ほどですが、よくもまあ上映したものです。

 最後は大久保清の事件で締めます。

 久保清(川谷拓三)は女子高生をナンパするのが趣味です。川谷さんの個性的すぎる顔ではもてなさそうですが、女性は芸術家に弱いのか、最初はコートの女性をハントして楽しんでました。

 その後秋津玲子や美津子(内村レナ)を殺しまくりました。秋津さんの殺害シーンは序盤に出て、内村さんの殺害は終盤で明かされました。久保は美津子の父親(中村錦司)を中心に行方不明になった女性の家族で構成された自警団に捕まりました。
 父親は久保が怪しいと娘の自転車を磨く久保にしがみつく体当たりのアクションをします。

 その後岩尾正隆、藤村徹夫の刑事に取り調べを受けますがのらりくらりと受け流します。事件に関係ない福田(林彰太郎)は久保を権力に反する存在だと謎のよいしょをして久保のファイトに火をつけます。というかこんなやつを面会させてはならんだろう。

 久保の虚言に刑事はノイローゼになりかけますが、逆手に取り尋問しないで、久保を独房に入れます。孤独になったために久保はノイローゼになり、自白しました。

 最後は死体の隠し場所を教え、被害者の家族に石を投げられ血まみれになりました。ちょうど同年の一月に大久保の死刑が執行されました。映画とはいえ大久保が被害者に石を投げつけられ、血まみれになる姿に溜飲を下した遺族はいたのだろうか。美津子の祖母が鉄パイプを持って殴りかかるシーンは恐ろしかったです。
 
 なんか最初の二つの事件はおまけで、大久保事件、というか川谷拓三さんを大きく取り上げた作品という印象でした。他の事件と違って、犯行や、取り調べなど丁寧でした。あとは川谷さんのアクションでしょうか。

 牧口監督の演出のおかげか、ドキュメントなのに生々しさというより、東映アクションらしさが出てました。一番胸がむかむかしたのは泉ピン子さんの語りでした。今実際の事件を茶化すのはできないでしょう。もっとも事件に関係ない人間でも腹が立つからこの処置は良かったと言えます。


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