大脱獄 ネタバレ注意

1975年に公開された石井輝男監督作品です。

金庫破りをして警備員を殺した罪で死刑を求刑された梢一郎(高倉健)は冒頭で真っ白な大雪原でぽつんと絞首刑台が立っておりました。もちろん夢の中ですが。

健さんは6人の死刑囚とともに脱獄する計画を立てた。健さんは強盗殺人(30)です。
強盗殺人放火:南川剛太(32)郷金英治。
爆弾大量殺人:赤田光一(23)伊藤辰夫。
左翼党首殺人:北郷國臣(30)前田哲夫。
傷害殺人:風見辰吉(62)加藤嘉。
強姦放火殺人:大池浅吉(40)室田日出男。
尊属殺人:国岩邦造(30)菅原文太。
毒殺大量殺人:里見清次(35)こいつはまっさきに自殺した。

脱獄に成功するも死刑囚たちに連帯感などなく、押し入った家で早速仲間割れ。赤田、北郷は撃たれて死ぬ。伊藤さん、前田さんはその作品にしか出てないのでなんとも物悲しい。
南川と大池は歩けなくなった風見を見捨て、防寒着と食料を奪うも、風見にデタラメの道を教えられたために道に迷い、気が狂い、真っ裸になって死んだ。郷さんは直撃地獄拳ではコミカルな役割でしたが、今回はチンピラといった感じでした。雪の中を素っ裸で倒れる郷さんと室田さんが可哀想な気がする。
風見は凍死し、生き残ったのは健さんと菅原さんのふたりだけ。菅原さんは健さんが銀行強盗で手に入れた金があると思い込んでおり、付きまとっていたので鬱陶しくなった健さんは彼を気絶させて逃げた。
まるでバトルロワイアルだ。もちろんこちらのほうが元祖である。

途中、風見アキ(木の実ナナ)というストリッパーに出会う。木の実さんはあぶない刑事のほうで知っているが、若い。
宿代とイシャ代を稼ぐために働く健さんだったが、ピンパネされたので腹いせに親方(山本麟一)を殴り殺し金を奪った。復讐に燃える健さんはなりふり構ってないのだ。たとえ仇を討っても罪を積み重ねては意味がないと思う。

宿には佐川(小池朝雄)がいて、殺人犯だった。宿の周りに警察がうろついていたが、それは佐川目当てだったのでほっとする健さん。
木の実さんと別れた。

札幌で自分を罠に嵌めた男の情婦を問い詰め、小樽へ向かうが列車では菅原さんと再会する。
小樽ではすでに男は逃げており、情婦からは健さんの妹とその息子はひき殺されたことを知り、怒りを燃やす。そして男にはボスがおり、そいつの命令で動いていたそうだ。

函館で再び菅原さんと出会う。しつこい菅原さんに腹を立てた健さんは殴り合いの喧嘩をする。
菅原さんは病気の母親を苦しみから解放するために殺した。そして診察を渋った医者も殺したことを健さんに告白。なんとなくしんみりしたいいシーンだと思う。それを黙って聞きながらストーブにマキを入れる健さんが渋い。

男、田中邦衛さんと田中浩たちは輸送される2億円を奪うためSLに乗り込む。
邦衛さんたちは銃を振り回し現金を奪おうとしたが、健さんに邪魔される。
見苦しく命乞いをする田中さんたち。まず健さんは田中邦衛の頭を吹き飛ばし、田中浩も撃ち殺す。ボスも撃ち殺すが血飛沫がすごい。
地獄拳でも血飛沫大噴射だったが、こちらもすごい。
菅原さんは敵に撃たれて死に、健さんは妹とその息子をひき殺した男の右腕を吹き飛ばし、銃を口に突っ込みぶっ放す。後ろの雪に真っ赤な血で染めるのだった。
あんまりにスプラッタな描写なので残酷というより滑稽である。

最後、敵との戦いで傷ついた健さんは木の実さんを見守るが知られることなく、健さんは救急車に運ばれておしまい。

1973年に深作欣二監督の仁義なき戦いが公開された。菅原さんのどすのきいた演技には圧倒された。女王蜂の怒りや猛吹雪の死闘ではまだまだ拙い演技だった。
健さんも網走番外地ではまだ若々しさが残るが、今回は渋い。
この作品で石井監督のコンビ作が終わったそうだ。


大脱獄 [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2009-01-21

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健さん、文太共演の幻 ...
内容がTV放映とほぼ ...
残念…映画内容は…二 ...
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