ネギは恵まれているか?

ネギまの主人公、ネギ・スプリングフィールドはすごいやつだ。

わずか十歳(数え年)で日本の女子中学生に教師として教えることができる。
魔法もエヴァンジェリンという闇の福音と恐れられていた真祖に教えてもらっているし、紅き翼の一員だったタカミチにも戦い方を教わっている。
日本に来てからは自分より5歳年上のお姉さんたちにもみくちゃにされ、おっぱいをおしつけられ、パンツや裸は覗き放題(無理やり)。これほど恵まれている主人公はいないだろう。

しかしネギには満たされないものがある。それは父親、ナギだ。彼はサウザンドマスターと呼ばれた魔法使いで、ネギは彼の顔を知らない。6年前、ネギの育った村は悪魔に襲撃された。ネギは自分に危機が訪れたら、父親が助けに来てくれると信じていたからだ。
悪魔の襲撃はメガロメセンブリア元老院の一部勢力の仕業であった。紅き翼の一員であるクルト・ゲーデルは関与していなかったが、問題はそこではない。

魔法世界において戦争を止めた英雄の息子。そしてその母親はオスティアを滅ぼした(とMM元老院に嵌められた)災厄の女王アリカ(ただし、オスティア国民で、のちに奴隷になったトサカは彼女を憎んでいない。難民にとってはアリカは希望の証だった)
クルトはあくまでネギを挑発するためにアリカのことを語っている。MM元老院も彼女が嫌いと言うより、何かが目的で彼女を戦犯扱いした。今のところアリカの息子と言うことでひどい目にあってない。

話がズレた。ネギは悪魔の襲撃にただ観ているだけであった。彼が魔法の修行に力を入れるのは自分の村を滅ぼした悪魔に復讐するためであった。もちろん、表向きは明日菜たちを守るためであったが。悪魔を滅ぼす呪文を会得していたのも事実だ。

ちなみにネギのモデル、ハリー・ポッターは不遇の少年であった。叔父夫婦は魔法を認めない石頭。魔法学校が休みのときは嫌な叔父夫婦の家に帰らなければならないのだ。アズカバンに収容されたシリウス・ブラックは犯罪者でありながら、ハリーの後継人という有様だ。
ネギはおじさんの家の離れを借りて一人暮らし状態だった。ネギは村では悪がき扱いだったが不遇の扱いを受けていなかった。もっとも赤松先生はハリー・ポッターを読んでいないそうだ。

ネギの担当する女生徒たちは超人が多いが、一般人もいる。ネギは魔法に詳しくてもまだ子供だ。フェイトに挑発されて頭に血が上ることがあった。それを女生徒たちがフォローしている。
ネギは自分ひとりで抱え込むのをやめて、みんなに助けてもらうことに決めた。たぶん三十一巻の時間をかけたから長く悩んでいたのだろう。

あとネギはエヴァの別荘を借りて、丸一日修行していた。現実の時間では一時間しか経っていないのだ。
エヴァのドSな修行に、魔法世界ではラカンのでたらめな修行でボロボロのネギ。魔法世界が崩壊の危機と言う、重い事態がのしかかっている。

要はたとえ恵まれた環境にいても、自分がそうだと気づかないと意味がないということだ。自分で行動を起こさなければ自分が恵まれているかわからない。優しい人がいて、怒らない人がいるところが、恵まれた環境とはいえない。どんな場所でも自分の理解者などは探そうと思えば、いくらでも見つかるということだ。

なんだかんだいっても、漫画ですからね。主人公が恵まれていようと、恵まれていなくても、話が面白ければいいわけです。どんなジャンルでもアンテナにひっかかれば、面白く読めますからね。


魔法先生ネギま! 限定版(32)
講談社
赤松 健

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